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  1. moneo:IIoTプラットフォーム
  2. ユースケース

moneo RTMを使用したワークキャリア循環数のカウント

電子機器モジュール製造機のプラズマ活性化プロセスにおける循環数カウンタ

電子機器モジュール製造機のワークキャリアは、摩擦や衝撃、プラズマ活性化により摩耗する可能性があります。製品品質を保つため、ワークキャリアは完璧な状態でなければなりません。そのため定期的なメンテナンスと交換が必要です。

初期状態:

プラズマ活性化プロセスによるワークキャリアへの強い摩耗は避けられません。これまでは、時間ベースのメンテナンスが月1回実施されていました。スループット量によってはメンテナンス実施が遅れ、計画外のダウンタイムが生じて追加コストが発生していました。

プロジェクトの目的:

このプロセスでは、実際のワークキャリアの摩耗に基づいてメンテナンスタスクをスケジュールするために、ワークキャリアごとの循環数に注目した数量ベースでのメンテナンス戦略が必須です。

実装:

moneo RTMが中央サーバにインストールされます。AL1350シリーズのIO-Linkマスタが、VLAN経由でサーバに接続されます。ポジションセンサを使用して、コンベアベルト上のワークキャリアを検出します。ワークキャリアが検出されると出力がONします。スイッチング信号はDP2302 IO-Linkアダプタによって検出され、内部カウンタでカウントされます。このカウンタ値は、IO-Linkマスタによって読取られ、VLAN経由でmoneo RTMに伝送されます。

結果:

効果的な品質保証プロセスが実装され、プロセスと製品の品質と安定性が向上します。警告しきい値とアラームが、カウンタ値取得に基づいて設定されます。たとえば、しきい値を超過したときにメール通知を送信など。チケット発行システムのコメント機能により、一貫性が生まれ、違うシフトで作業するチームメンバ間のコミュニケーションが向上します。これにより、メンテナンス活動を適時にスケジュールすることが可能になります。さらに、必要な消耗品とスペア部品の在庫を計画できるようになりました。

結論:

小さな変化–大きな効果:メンテナンスおよび生産プロセスの全体的な向上が達成されます。

システムの構造

  1. ポジションセンサ(例: IF6124)
  2. IO-Linkカウンタモジュール(DP2302)
  3. IO-Linkマスタ(AL1350)

ダッシュボード

ダッシュボードには現在のユースケースに関連する情報が表示されます。ドラッグアンドドロップエディタを使用して、ダッシュボードを特定のアプリケーション向けにカスタマイズできます。背景画像を挿入して、重要なプラントコンポーネントを強調したり、それぞれの位置に対応する機器を挿入したりできます。

  1. 現在のカウントの信号表示(緑 ≤2250、黄 > 2250、赤 > 2500)
  2. 現在のカウントのレベルメータとしきい値

タスクとチケット:Moneo RTMによるしきい値の管理

DP2302のメインカウンタにしきい値が定義されます。
しきい値を超過すると、対応するリミット超過を知らせるチケットが自動的に作成されます。

  1. 警告しきい値>2,250
  2. アラームしきい値>2,500

これは、メンテナンス部門がリミット超過の結果として必要なすべてのステップを文書化するのに役立ち、実施されたアクションのシームレスな文書化が保証されます。

チケット処理ルール

使いやすいウィザードでこのmoneoの機能を使用して、チケット作成のほかに、実行すべき作業を定義できます。このユースケースでは、警告しきい値を超過した場合に、メンテナンスリクエストがメールで通知されます。リクエストされたメンテナンスをスケジュールして実施することができるようになりました。アラームしきい値を超過した場合、さらに広い範囲の関係グループに通知が送られます。

  1. しきい値(5)とデータソース(6)の定義
  2. どのルールが適用されるかを定義
  3. 警告またはアラームの緊急度を定義
  4. メール受信者を定義
  5. 関係するしきい値を定義
  6. 対応するデータソースの定義

カウンタリセット

カウンタは、パラメータ設定ソフトウェアmoneo configure経由などにより、IO-Linkから(システムコマンドまたはPdout)ゼロにリセットできます。