アプリケーション
コントロールキャビネットとサーバの保護
生産におけるコントロールキャビネット
電気と湿度は互いに厳密に分離する必要があります。これは自動生産システムにおいても同様です。しかし、食品産業などのハイジェニック条件下でのプロセスでは特に、頻繁な洗浄プロセスによって、コントロールキャビネットに湿気が浸入することがあります。考えられる原因としては、PG継ぎ手、エアスリット、シール不良や適切に閉じられていないドアなどがあります。内部の湿気が検出されないままだと、腐食につながることがあります。 漏れのある外装は、内部の電子部品を、水分やほこり、汚れなどの外部の影響からまったく保護できなくなったり、十分に保護できなくなったりします。また、電子機器が腐食や結露にさらされると、大幅に損傷することがあり、計画外の多大なコストがかかるダウンタイムにつながります。
熱除去ができないために生じる過熱も、損傷やその後のダウンタイムを生じます。湿度センサを使用することによって、コントロールキャビネット内の状態を常時監視することができます。メンテナンススタッフは、熱や湿度の上昇が生産の損失につながる前に対応できます。
サーバルームのパフォーマンス保護
サーバルームには、強力な電子機器が多数あります。高い演算密度により熱が生じます。この熱を適切に除去しないと、サーバが過熱することがあります。これはパフォーマンスの低下につながります。しかし最悪の場合、電子機器に永続的な損傷が発生してサーバ故障につながることがあります。考えられる原因は過剰な湿度です。この値を監視して調整するのはそのためです。
湿度センサはサーバルーム内の温度と湿度を監視します。 そしてすべての受信データが確実に処理されることを保証します。
屋外の機械とシステムの保護
屋外システムと自動販売機
屋外条件にさらされる機械にも、コントロールキャビネットがあります。自動券売機、スナックディスペンサ、レーダシステムやATMは、温度の自然変動や雨にさらされます。湿度センサは、関連データ、つまり温度と湿度を伝送して、湿度によって生じる電子機器の過熱や短絡を、システムをシャットダウンすることによって予防します。
風力発電機のスイッチオン保護
風力発電機は激しく変動する条件にさらされます。システムが動作していない場合、温度は-40 ℃まで低下します。結露によって生じる電子部品の損傷を防ぐため、加熱システムが起動されて電子部品を動作温度にします。理想的な温度になりシステムが再起動できるようになったことを湿度センサが検出するまで、結露を軽減するために加熱が続けられます。これにより、高電圧システムのスイッチオンが早すぎた場合の、高電圧システムの短絡を回避します。
一貫したプロセスと製品の品質を保証
気候の影響を受けやすい製品の生産、加工、保管
一部の製造プロセスでは、温度と湿度を一定のレベルに保って、製品品質を保証し、コストのかかるスクラップを防ぐことが重要になります。1つの例として、製紙があります。紙は含水性で、湿度の高い空気から水分を吸収し、周囲の空気が乾燥しすぎているとその水分を解放します。 製紙中に環境条件が変動すると、書きにくい紙になったり、引裂き抵抗品質が劣化したりします。湿度センサは生産ラインの直近の温度と湿度を測定します。理想的な値からの逸脱があった場合、迅速に対応して紙の品質を維持できます。
湿度センサは、印字作業など、紙の追加の加工や、記録保管所や図書館などの保管施設にも適しています。
テスト装置の環境条件の正確な検出
テスト装置は、一定した条件下や意図的に変化させられる条件下で製品をテストするのに使用されます。結果が比較可能、再現可能、妥当であるためには、すべてのデータを正確に文書化することが必要です。湿度センサは、テスト手順の間に生じた関連する湿度と温度の値を提供します。