ラインや機械の状態を検出・表示するシグナルタワー
KPIで見える化を実現
機械装置や設備は、世界のあらゆる製造業の心臓部です。それらを稼働させる工場のオペレータや生産管理者にとって、設備総合効率(OEE)や時間稼働率、性能稼働率といった統計的な指標(KPI) により、生産効率を数値で客観的に把握することは極めて重要です。
機械装置の稼働数と時間、計画外の稼働停止の頻度を常に把握しながら、工場を稼働させなければなりません。機械やシステムを新規に導入する場合は、こうした指標管理を行うしくみを最初から構築することが比較的容易にできます。IoTインターフェースを備えたifmの最新のIO-Linkマスタを一緒に導入することにより、稼働状態の情報を収集する最適な製造が実現します。
ただし、このようなインターフェースがない既存の機械に接続する場合は多くの課題があります。機械装置の稼働監視という点では、新規導入の場合と変わりはありません。しかし、レトロフィットによる新しい機能の追加は、新規導入の場合とは違った困難がいろいろとあります。既存の機械装置に様々な改造を行うことにより、今まで適合していたCE等の認定や認証規格から外れてしまうおそれがあります。また、変更に伴い多額のコストが発生するだけでなく、既存のコントローラと新しいソフトウェアの動作環境が合わず動かせない、といった問題が起こる懸念も考えられます。
既存の製造設備への導入に最適なソリューション
ifmの革新的なシグナルタワーは、こうした稼働情報の収集を可能にするスマートソリューションです。大抵の製造機械設備には、稼働状態を色により通知する信号表示灯が設置されています。この信号表示灯を、ifmのシグナルタワーに新しく交換するだけです。シグナルタワーは、6点のデジタル信号入力制御が可能で、既存の機械装置の状態を見える化します。
セグメントの状態の情報を、内蔵インターフェースにより変換してIO-Linkに伝送します。シグナルタワーに接続したIO-Linkマスタからmoneo RTM等の分析ツールに機械の状態の情報を同時に伝送し、分析を行います。この情報をmoneoに表示して、ダッシュボードを使い重要プロセス指標が求められます。
このレトロフィットのソリューションにより、既存の機械装置も重要プロセス指標が簡単に診断・分析でき、製造の見える化が実現します。
