温度衝撃試験
温度衝撃試験は、低温殺菌工程のような急激な温度変化を再現してセンサの精度を検査します。牛乳は、製品の賞味期限を長く保つために、72~95℃に加熱した後で急速に冷却します。電磁流量計は、1000時間の試験中に温度がマイナスから何十℃にもなる広い範囲で急激に変化しても、10年単位の長期安定性が求められます。
100万回の圧力サイクル試験
ポンプとバルブは、原材料をタンクから次の製造工程に輸送する重要な設備です。ポンプは常に振動が発生し、バルブが急速に開く時には圧力が急上昇します。圧力ピーク試験では、圧力が急変する環境を再現し、仕様書に規定された許容圧力以上の負荷を電磁流量計に印加します。このサイクルを100万回実施した後、SM Foodmagから媒体が漏れないか検査します。
衝撃・振動試験
加振機を使って数日にわたるX、Y、Z3軸振動の衝撃試験を行い、外部要因が流量計の性能に影響しないことを確認します。振動試験では各軸に10~20,000 Hz(5g)の周波数掃引を数回ずつ行い、衝撃試験では20g(18ms)で合計18種類の試験条件でテストします。
結露試験とIP69防塵・防水試験
結露試験は、温かい周囲温度の環境下で行われ、電磁流量計SM Foodmagを取り付けた配管に冷えた媒体を流します。SM Foodmagを、結露が発生する高湿環境に数週間放置します。その後、80℃・10MPaで洗浄液をあらゆる角度から噴霧して高圧洗浄への耐性を確認します。機器内部に全く水分が侵入していないことが要求されます。