- エンコーダ
- セーフティエンコーダ
安全・確実な位置検出
ごみ収集車両や倉庫・物流用AGV、鉱山・港湾荷役機械のAMRに最適:重機や作業車の旋回体の駆動・自動制御は、周囲の人や物体の他に車両・装置自体の安全確保が常に必要です。セーフティエンコーダは、国際安全規格TÜV認証を取得し、こうした要求に適合する安全機能を備えています。:
- 回転体の位置と速度を検出して、正確な制御・監視を可能にします。
- 車両の操舵・旋回・傾斜の角度や、移動中のアタッチメントの位置や高さをリアルタイムに検出し、効率的な制御を実現します。
- 内蔵の「プリセット・オンザフライ」機能により、対象物の位置を常時同期して安全を確保します。
セーフティエンコーダの詳細
セーフティエンコーダのメリット
機能安全要求に適合
機能安全が要求される車両アプリケーションで、正確に情報を伝送できる高い信頼性と精度を備え、車両を安全に監視・制御します。国際安全規格のTÜV認証により高い安全性を保証します。
位置・速度情報を同時に伝送
高精度なセーフティエンコーダが、位置と速度の値を正確に伝送します。建機や無人搬送車の制御アプリケーションに欠かせない、正確な誘導と位置検出を実現します。
高い耐久性と信頼性
建機・特装車の過酷な使用環境で発生する強い振動や温度変化にも強い堅牢性、保護構造IP69Kの防水・防塵性を備えています。
簡単導入
標準化されたCANopenインターフェースと設定可能なデバイス構成プロファイルを備えており、既存のシステムとのシームレスな統合と、アプリケーションの簡単なセットアップを実現します。
冗長性を備え安全要求に適合
セーフティエンコーダは、厳しい機能安全要求に適合する多様性・冗長性を備えています。マイクロコントローラ間の相互比較により位置値を連続監視し、最高の安全性を確保します。
優れたコスト効率
セーフティエンコーダの導入により、さまざまな削減効果が期待できます。
- 工事手配の煩雑さ
- 取付作業の労力
- プログラミングの労力
- エンジニアリング作業の労力
- 配線作業・文書化の負担
また、セーフティエンコーダは、革新的な技術によりバッテリを必要とせず、メンテナンス不要で長寿命の安定した動作を実現します。
ifm独自の高速データ処理モード
CiA(CAN in Automation)仕様の他に、ifmモードによる各種機能を備えています。このモードでは、エンコーダは事前に定義された位置と速度の値を提供します。サブプログラムによる中間計算のステップは必要ありません。ifmモード独自のアクティブセーフ状態をビット表示し、確認応答を送信してリセットすることができます。 また、移動中の位置を正確に同期できる「プリセット・オンザフライ」機能も内蔵しています。
ワンストップですべて提供
導入前後いつでも専門的なサポートを提供します。ifmのセーフティエンコーダをセーフティコントローラと一緒に使うことにより、ご要望に合った信頼性の高い効率的でシームレスなソリューションが実現します。
プリセット・オンザフライ機能
「プリセット・オンザフライ」は、走行を止めずに簡単に素早く同期できる便利な機能です。この機能を使い、例えば床に埋め込んだRFIDのICタグの情報と自動的に同期させることができます。これにより、AGVの位置情報の精度が大幅に向上し、スリップ等による誤検出を防ぎます。
セーフティエンコーダのアプリケーション
ユースケース
無人搬送車の走行監視
セーフティエンコーダは、AGVやAMRの制御に欠かせない部品です。車両の位置と速度を正確に監視し、装置を安全に駆動させる重要な役割を持ちます。駆動に必要な値を伝送して、高精度で効率的な車両制御を行います。
高所作業車やフォークリフトの安全ソリューション
セーフティエンコーダは、AGVやAMRの制御に欠かせない部品です。車両の位置と速度を正確に監視し、装置を安全に駆動させる重要な役割を持ちます。駆動に必要な値を伝送して、高精度で効率的な車両制御を行います。高所作業車やフォークリフトは、傾きの角度やアームが伸縮する長さを監視して、作業の安全を確保する必要があります。傾きの角度や伸縮の長さに誤差があると、車両が横転するおそれがあります。こうした危険を無くすために、セーフティエンコーダをアームのジョイント部分に取付けて軸角度を制御します。アームが伸縮する長さを、内蔵のドローワイヤで監視します。このようにして、作業車両の安全性と信頼性が確保できます。
林業機械のクレーン位置監視
林業機械のある大手メーカーでは、セーフティエンコーダを旋回クレーンのギアホイールに取付けて、アームの位置を検出します。安全性を確保できるだけでなく、作業効率が大幅に向上します。
ifmのセーフティエンコーダで安全性向上
多くの建機メーカーで採用されているifmのセーフティコントローラは、セーフティエンコーダの併用により、油圧ショベルの旋回ブームの位置を正確に検出できます。こうした旋回体は、危険回避のために可動範囲が決められています。建機の旋回ギア部分に直接取付けられたセーフティエンコーダが、正確に位置を検出して安全性の向上と効率的な制御を実現します。