- IO-Linkの利点
- システム概要
- プロセス産業
プロセス産業のIO-Link
レベル検出
LMTレベルセンサはタンクアプリケーションで使用されます。 タンク内のレベルが設定された制限未満に下がったり、超えたりすると、それを検出して通知します。 また、ポンプのから運転状態も予防します。 通常、スイッチング出力は媒体が存在するときに「アクティブ」で、媒体がないときに「非アクティブ」です。
IO-Linkによる付加価値：
IO-Linkを使用することで、追加の情報にアクセスできます。 IO-Linkなら、水や牛乳などのシンプルな媒体を区別して、体積や泡の形成を抑制するために、実際のデジタルプロセス値が利用可能です。 たとえば、この機能を使用して現在のタンク内容を判定し、効率的な洗浄プロセスを実装できます。 センサはタンク内に純水があることを検出します。 すすぎプロセスを停止して、次の生産プロセスを直ちに開始して、生産時間を最大化できます。
タンクレベルの常時測定
PI圧力センサは4～20 mAのアナログ出力とスイッチング出力を提供します。 しかし、従来のアナログ信号はEMC干渉の影響を受けやすいです。さらに、センサの検出された値は、PLCに到達するまでに複数回、アナログデータとデジタルデータに変換されます。 変換により測定が不正確になります。 PLCが受信する値はセンサが判定した実際の値とは異なります。
上下の圧力スパイクはセンサに保存されますが、制御システムには直接アクセスできません。
IO-Linkによる付加価値：
IO-Linkなら、判定された圧力値は純粋にデジタルな形式で、変換はスケーリングなしに、センサからPLC、ITインフラストラクチャへ伝送されます。 デジタル信号はEMC干渉の影響を受けません。 測定値は、精度を失うことなく正確に、制御システムおよびソフトウェアに伝送されます。
センサの上下圧力値をソフトウェアから取得することで、圧力スパイクや降下を直接監視できます。 圧力ピークはセンサ機能に直接影響することがあります。 さらに、圧力制限を超えたり到達しなかったりすると、生産品質が劣化することがあります。
低温殺菌装置の冗長温度測定
乳製品の生産中、正しい温度が維持されることが非常に重要です。 ifmのTCC温度トランスミッターの自己監視および診断機能により、プロセスがスムーズに実行されることが保証されます。 TCCセンサは食品産業向けのドリフト検出を備えた初のセンサです。 これが可能なのは、センサに特性の異なる2つの独立した測定素子があり、センサのドリフトを迅速かつ確実に検出できるからです。 ドリフトが生じると、警告信号がPLCに伝送されます。
IO-Linkによる付加価値：
IO-Linkにより、両方のTCC温度素子の監視が可能です。 さらに、両方の値の平均値である3つ目の値が、制御システムに伝送されます。 つまり、3種類の温度信号を、単独のケーブル経由で伝送して監視できます。 冗長温度信号により、機械のプロセスに基づいたカスタムのドリフト検出が可能になり、センサの校正が削減された信頼性の高いソリューションが実現します。
鋳物工場における冷却水監視
工業用炉が正しく機能するためには、冷却システムが非常に重要です。 これは機械のサービス寿命と安全性、製造される製品の品質の両方に該当します。 温度を正確に一定レベルに保つため、温度と流量など、冷却水の複数のパラメータを厳重に監視する必要があります。 従来の測定構造では、これには機械全体に複数のセンサと設置ポイントが必要です。
IO-Linkによる付加価値：
ifmの電磁誘導式流体センサSMは、IO-Linkを使用して、標準の3線ケーブル経由で3つの重要な値、 流量、温度、判断された合計量（積算器）を伝送します。 これにより、コストのかかる複数のアナログカード、パイプ取付け用具、必要な終端点と過剰な在庫を排除できます。