- M18-Cube: 場所を取らないifm外装
- OGDシリーズのPMD距離センサ
OGD次世代型距離センサ
より速く、より長くアップグレードした光電距離センサ
革新的なPMD技術(PMD: Photonic Mixer Device)を活用した光電距離センサOGD型は、最大2 mの範囲において極めて高精度で物体を検出します。
この強力なオンチップのタイムオブフライト測定システムを使用して、物体の存在やその正確な設置場所を、最大限の精度で検出できます。一般的な用途には、コンベアやマテリアルハンドリングなど、素早く連続する物体や高速で移動する物体の検出があります。PMD技術の優れた反射耐性と背景抑制が、高い過剰ゲインと合わさり、信頼性の高い検出が可能になります。
OGDセンサのPMD技術は、従来の拡散反射型レーザセンサや赤色光センサよりも非常に優れています。その範囲は角度や色とは無関係であるため、金属製の光沢面などの検出が難しい物体でさえ検出できます。
距離値に加えて反射率値も出力されます。これにより、物体の識別だけでなく、その材料特性に関する判定も可能になります。距離値と反射率値が同時に出力されるため、材料の区別が可能になるとともに、プロセスの信頼性も向上します。
このコンパクトなレーザセンサはM18ねじを備えているため、簡単に設置できます。設定は、便利な3つの操作ボタンを使用して、デバイスで直接行うかIO-Link経由で行うことができます。表示は、センサ上に統合された8セグメントの2色ディスプレイで行われます。
光電距離センサOGD型の詳細
ユースケース
2段搬送式ベルトコンベアの停止機能
背景抑制はOGDのもう1つのメリットです。この機能はコンベアベルトの終端部での停止機能を実装するのに便利です。金属ローラからの反射はセンサに影響しません。また、OGDはさまざまな色の物体を高い信頼性で検出します。このアプリケーションでは、最初のスイッチポイントでベルトの減速をトリガします。物体が2つめのスイッチポイントに到達すると、ベルトは停止します。
メリット:ライトバリアでは通常、2つのデバイスの交換が必要ですが、OGDなら購入、設置、配線のコストを削減できます。さらに、ベルトに斜めに取付けることもできるため、ほぼどのような取付け状況でも使用できます。
生産中の品質保証
OGDは正確で信頼性の高いインライン品質チェックを実施して、Oリングや歯車などの小型で光沢のあるコンポーネントや反射率の低いコンポーネントの位置や向きが正しいかどうか監視します。
厚さ5 mmのOリングの欠損などの組立エラーを検出できます。製造プロセス中にインライン検査を実施できるため最終品質検査工程への不良の流出や、それに伴うダウンタイム・バッチ不良による高額な損害リスクを抑制することができます。同時に、インライン品質チェックは長期的で効率的な品質保証にも役立ちます。エラーを早期に発見すれば、結果的損失はその分低く抑えられ、改善もより迅速に行えます。
斜角が増すにつれ、反射光が減少し、反射率値の精度が落ちます。
製品取扱いにおける物体検出
OGDは好ましくない照明条件下でも物体を確実に検出します。フィルムのような反射性のある材料やでこぼこの表面も見逃しません。これらは、カラフルなデザインや暗いデザインの場合が多いです。
センサはIO-Link経由で反射率の値によってレンズの汚れを検出し、オペレータに清掃を促すアラートを送ります。そのため不正確な測定を削減してプロセスの信頼性を向上させることができます。
テクノロジ
OGD製品シリーズのifm距離センサは、PMDタイムオブフライト式技術を使用して、正確で安定した長距離の距離測定を実現します。タイムオブフライト式技術により、レーザ光源から発せられた光波が伝播します。光がターゲットに反射すると、位相パターンがずれ、このずれは距離に直接比例します。
タイムオブフライト式技術のメリット
- 小型で反射する物体や光沢のある物体、もしくは黒い物体であっても、安定して検出できます。
- ボール紙や肉など複数の色の物体も、PMD技術により確実に検出できます。
- OGDは背景抑制とレーザ光により、動きや反射、外からの光などの外部干渉にさらされても、非常に高い信頼性を発揮します。
- 色と角度に依存しないため迅速に取付け可能
IO-Linkによる付加価値
- 見える化されたデータ生成
- 現在の距離値
- 現在の反射率値
- 現在のデバイス状態
- パラメータ設定が簡単・早い
- 損失のないデータ伝送