- moneo:IIoTプラットフォーム
- ユースケース
moneo RTMによる、抽出システムのファンの振動監視
抽出システムの振動の表示と分析により、生産環境内の空気とプロセスの品質を保証
ifm prover gmbhのさまざまな生産プロセスでは、排気システムにより製品の品質、機械の稼働時間、より優れた空気品質が常時保証され確保されています。
そのためファンの能力は、生産プロセス全体の重要な要素です。
初期状態:ファンの常時監視なし
デジタル化プロジェクト開始時、ファン状態の常時監視はありませんでした。最悪の場合、不具合の検出が遅れ、生産エリア全体が完全に停止することになりました。この出力の故障は次のことを意味します。
- 細塵が適切に抽出されないため、とりわけ自動マーキングの問題により生産品質が低下。
- 排熱が十分に放熱されないと、過熱により機械の不具合とダウンタイムが生じる。
プロジェクトの目標:生産プロセスの常時保証
製品品質を常時保証し、機械のダウンタイムと生産損失を回避するため、ソフトウェアでサポートされるファンの常時監視を実装することでした。これにより、需要ベースの柔軟で予測可能なメンテナンス計画を選択して、非効率的で時間ベースのメンテナンスを廃止することができます。
実装:moneo RTMとIO-Linkの組み合わせ
ifm prover gmbh既存のITインフラのため、moneoを既存のハードウェアに直接取付けてmoneo RTMモジュールを起動できました。システム容量が不十分な場合は、別の方法として、ソフトウェアパッケージをmoneo applianceで利用可能にすることもできました。moneo applianceは、ハードウェアコンポーネントとコンピューティングパワーがソフトウェアに合わせて正確に調整された、IPCソリューションです。IO-Linkマスタは社内VLAN経由でサーバに接続されています。接続されたプロセスセンサのデータは、IO-Linkマスタ経由moneoワールドに転送され、そこで評価されます。
成果:moneo RTMによる振動監視のメリット
モジュール式IIoTプラットフォームmoneoにより、ファン監視の効率と信頼性が向上しました。ファンに差し迫った損傷を早期に検出できるため、抽出システムの故障を回避できます。さらに、プラントのダウンタイムを最小限に抑えるように、必要なメンテナンスを計画できます。また、ソフトウェアでサポートされるメンテナンスドキュメントにより、過剰に再発する摩損の検出と適切な対策の開始も容易になります。
結論:moneo RTMのこれらの機能とサービスにより効率的なファン監視を保証
- 計算値:データモデリングを使用して、センサ値をプロセス関連情報に変換
- コックピット機能:プロセス内のすべてのセンサを包括的かつ個別に表示
- センサ値を取得することによる機械の状態に関する詳細情報
- 内蔵アラーム管理:プロセスパラメータの変化に迅速に対応
- 早期警告:不具合の早期検出による、想定外のダウンタイムの回避
システムのセットアップ
- IO-Link振動センサ
- 温度センサ
- スピードセンサ
- IO-Link マスター
ダッシュボード
ダッシュボードには、ファン監視の重要なプロセス値の概要が示されます。
- 折れ線グラフで振動特性v-Rms、a-Peak、a-Rmsの概要を表示
- ベアリング状態の評価のためのクレストファクタ(a-Peak対a-Rmsの比)
- クレストファクタの信号機表示(緑 = OK、黄 = > 10、赤 = > 12)
- 温度値の信号機表示(緑 = OK、黄 = > 50℃、赤 = > 60℃)
- モータの現在の表面温度
- 速度の信号機表示(緑 = OK、黄 = > 3000 rpm、赤 = > 3500 rpm)
- モータの現在の速度
分析
分析により、履歴データへのアクセスが可能になります。警告またはアラームの場合、メッセージの要因となった状態を直接ここで観察できます。
- モータ速度の曲線
- モータ速度のトレンド
- VVBのピーク値
分析から、ピークが生じる際にモータが回転していないことが推論され、これは、手動でトリガされた不具合であることを示している可能性があります。
タスクとチケット
定義されたリミット値を超過するか到達しない場合、直ちに対応するプロセス値のチケットが作成されます。これを担当する従業員が引継いで処理できます。コメント機能により、実装された措置とソリューションの説明を直ちに文書化できます。
計算値
動作時間を計算するためのテンプレートを使用して、動作時間カウンタを5つのオプションによって簡単にセットアップできます。ファンの場合は、モータの速度をカウントアップのための測定変数として使用できます。
- トポロジ内で明確に特定するための、動作時間メータの名前
- 動作時間のカウントに使用されるデータソース
- カウンタをカウントアップするタイミングを定義するしきい値
- 現在の動作時間の事前選択
- 逆向きにカウントするオプション