- moneo:IIoTプラットフォーム
- ユースケース
moneo RTMを使用する、摩耗部品の数量に基づくメンテナンス
LOGO!ミニコントローラによる打出し動作のカウント
ワークステーションでの圧力センサの組立て中に、圧力センサの部品は自動打出し器で打出し処理が行われます。打出しスタンプは特に摩耗にさらされます。摩耗のレベルは主に、処理したワークの数に依存します。
初期状態:
moneo RTM導入前は、摩耗部品は4週間の固定間隔で整備および交換されていました。時折、関連部品の交換が遅れたために打出し機が故障しました。これにより追加のコストが発生しました。言い換えれば、打出しスタンプは、より長期間使用できたはずです。
プロジェクトの目的:
目的は、新しいメンテナンス戦略を実装することでした。打出しスタンプは4週間の固定間隔でのメンテナンスの代わりに、状態に基づいて交換されるようになります。ポジションセンサとミニコントローラを使用して、打出し動作の検出・カウントをします。交換後、入力からカウンタをリセットできる必要がありました。
さらに、現在の状態をmoneo RTMに表示し、定義されたカウンタ値に到達するとメンテナンス部門は自動メール通知(警告/アラーム)を受取り、打出しスタンプの交換が必要であることを通知されます。
実装:
ifm prover gmbhの既存のITインフラの中央サーバにmoneoがインストールされ、moneo RTMなどの必要なソフトウェアモジュールが起動されます。
打出し動作を検出するため、ポジションセンサ(IQ2002)が取付けられました。機械のドロワーが閉じられると減衰します。
検出された打出し動作はSiemens LOGO!ミニコントローラでカウントされます。LOGO!コントローラには2つの機能があります。最初の機能は、対応する入力(I1)で立上り信号が検出されたときにカウントを増加させることです。2つ目の機能は、別の入力(I2)を設定することで、カウンタをリセットできるようにすることです。
汎用データインターフェースLR AgentがSiemens LOGO!ミニコントローラをソフトウェアmoneo RTMに接続し、現在のカウンタ値の中央での記録と視覚化を保証します。プロセス値はコントローラから周期的に読取られ、ifmのIoTコア経由でmoneo RTMに伝送されます。ユーザは、カウンタ値が超過したときに自動的にメンテナンススタッフに通知するための、しきい値とチケット処理ルールを設定できます。
その結果、
新しいメンテナンス戦略にシフトすることにより、すべての目標が達成できました。
結論:
moneo RTMは、プロセスの最適化、ダウンタイムの排除、リソースの節約に役立ちました。
システムの構造
- ポジションセンサ(IQ2002)
- カウンタリセット用のキーで操作するスイッチ
- Siemens LOGO! (6ED1052-1CC08-0BA1)
ダッシュボード
ダッシュボードには、定義済みの機器表示によりアプリケーションが視覚化されます。この表現はすべてのmoneoユーザと共有できます。また、ドラッグアンドドロップで簡単に独自のダッシュボードを作成できます。ここでは、現在のカウンタ値が棒グラフで表示されます。信号機表示が現在の状態を示します。プロセス値の表示形式は、しきい値範囲内で個別に調整できます。
- 棒グラフの現在のカウンタ値
- 警告値およびアラーム値の信号機表示
タスクとチケット:しきい値の管理
警告およびアラームしきい値は、次のようにリミット値で設定します。
- カウンタ値 < 4,800 = ok
- カウンタ値 > 4,800 = 警告
- カウンタ値 > 5,000 = アラーム
チケット処理ルールの管理
チケット処理ルールウィザードにより、警告およびアラームが発生したときに実行すべき措置を簡単に定義できます。この場合、警告しきい値がトリガされると、必要な交換に関してメンテナンス部門に通知が送られます。警告とアラームの間の定義された期間中に打出しスタンプが交換されず、カウンタ値がリセットされない場合、アラームしきい値に到達すると直ちに、生産部門の担当者に追加のメール通知が送信されます。
- しきい値(5)とデータソース(6)の定義
- どのルールが適用されるかを定義
- 警告またはアラームの緊急度を定義
- メール受信者を定義
- 関係するしきい値を定義
- 対応するデータソースの定義
moneo内で生成されるメールには、既に次のチケット情報が含まれます。
- 影響されるデータソース
- 超過または未達の値
- チケットの優先度
- タイムスタンプ