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アブソリュート式エンコーダ
アブソリュート式エンコーダは、1回転(シングルターン)またはシャフトの複数回転(マルチターン)の各角度位置に対して絶対的な数値を提供します。
光学テクノロジを使用したアブソリュート式エンコーダは、コーティングされたガラス製ディスクに刻み込まれた隙間から光を伝送します。ビームが遮断されると、パルスが発生します。
磁気技術を使用したアブソリュート式エンコーダは、検出チップ(ホールセンサ)の上で磁石を回転させ、その磁場の変化(ホール効果)を測定することによってパルスを生成します。
アブソリュート式エンコーダにより、電源遮断後でもシャフトの絶対位置値を知ることができます。従来のインクリメンタル式エンコーダと異なり、停電後後に起点や原点に復帰するための復帰処理が不要です。
バージョン
タイプ | 外装Ø[mm] | ソリッドシャフトØ[mm] | ホローシャフトØ[mm] | 分解能 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|
アブソリュート式 マルチターン |
36.5 mm 42 mm 58 mm |
6 mm 10 mm |
12 mm 15 mm |
24ビット 25ビット 31ビット |
• 分解能と信号を設定可能 • Profibus、ProfiNet DeviceNet、SSI、CANopen、IO-Linkインターフェース |
アブソリュート式 シングルターン |
58 mm | 6 mm 10 mm |
- | 13ビット | • 分解能と信号を設定可能 • ProfibusおよびCANインターフェース |
アブソリュート式エンコーダは、シャフト位置データを伝送するために、パラレル、シリアル、またはフィールドバス出力を利用できます。
- パラレル出力のアブソリュート式エンコーダは、情報の各ビットに対しての出力が必要です。たとえば、12ビットパラレル出力のアブソリュート式エンコーダは、データを伝送するために12個の個別出力が必要です。このエンコーダの分解能は4096です。
- エンコーダの位置に関するデータも、同期シリアルインターフェース(SSI)を経由して伝送できます。
アブソリュート式エンコーダ マルチターン
これらのエンコーダタイプでは、複数の回転にわたってディスク上のコードを見て正確な位置を判断します。
より正確には、このコードはディスク上の位置(分解能)とギアトレインの位置(回転数)で構成されています。このため、マルチターンエンコーダは角度測定だけでなく、線形測定および距離測定にも最適です。Devicenet、Profinet、Profibus、CANopen、Ethernet IP、EtherCATの各インターフェースを備えたバージョンが用意されています。。
マルチターンエンコーダは、IO-Linkでも動作できます。そのメリットは、IO-Linkマスタを使用すると1台のエンコーダを複数のフィールドバスで使用することができます。これにより、保管コストを削減できます。さらに、安価な標準ケーブルを使用することができます。IO-Linkインフラを一度セットアップすれば、配線の複雑さや故障に対する脆弱性は大幅に軽減されます。
アブソリュート式エンコーダ シングルターン
アブソリュート式エンコーダは、シャフト上の各位置に固有のコード化された値を提供します。
シャフトが360°以上回転しないような場面で使用されます。
ProfibusまたはCANインターフェースを搭載したバージョンもご用意しています。
ifmのすべてのインクリメンタル式エンコーダは、IO-Linkで使用した場合、アブソリュート式エンコーダ シングルターンと同様に動作します。電源障害時でも、位置値を検出し保存します。